俳句

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じゃんけんで負けて蛍に生まれたの

 じゃんけんで負けて蛍に生まれたの   池田澄子

                 句集『空の庭』

リインカネーション(輪廻転生)の句。

この世に生まれる前、みんなでじゃんけんする。

じゃんけんで勝った者から、人間が良いだの、

鳥はよいだの、ライオンがよいだの・・・決まってく

私は負けてしまったので、残っていたのは蛍に生まれることでした。

春の風苦しむ鶏を抱きにゆく

 春の風苦しむ 鶏 ( とり ) を抱きにゆく   宇多喜代子                 『りらの木』 むかし、宇多喜代子さんがNHK俳句の選者をしてらした時、兼題に投稿された多くの類句類想に対して、 「みな、私と同じような思いをしているのを見ると嬉しくなる」 と...